今回は、民家の敷地内に生えたエグネのスギの伐採のご依頼を頂きました。樹齢30年以上で樹高も高いですが、立木の360度が住宅などの建物に囲まれ、さらに倒すことのできるスペースは樹高の1/3もありません。雪の多い地域であり、さらに作業スペースが限定されます。
このような難しい現場ではありましたが、今回若手社員の育成と技術向上も兼ね、すべて特殊伐採の経験の少ない社員が対応しました。
ただ伐れば良いというわけではなく、中段切りと呼ばれる樹上に登り、短く切り落とす技術が用いられますが、それと合わせて木をロープで吊ながら伐倒するため、伐倒する順番や滑車などのけん引具の取付位置などがとても大切になります。
樹上での高所作業となるため、恐怖心や危険性が非常に高い神経をすり減らす作業となりましたが予定よりも早く安全に作業を終えることができました。
大きなチャレンジをし、それを達成したことで、きっと自信につながったと思います。
お客様にもきれいに仕上げてもらい、日当たりも良くなったとお喜びを頂きました。
生産性を追い求めるのであれば熟練者が行えば良いですが、将来をけん引する社員を育成するためにはこうした育成の時間を設けることが大切です。
そしてこうした難しい作業を主体的にこなすことで、段取りなどを考える力が養われます。
一時の生産性を考えるよりも、将来を見越して組織としての技術力や人間力を底上げすることが、結果として作業の安全やスピード、そしてお客様の要望に100%以上の結果で答える礎になります。
地域社会から必要とされる企業となるため、チームワークを重視し日々研鑽に努め、切磋琢磨で仕事に励んで行きます。
Comments